SNOWcontemporary

村田真「『プチ戦争画』シリーズ」



SNOW Contemporaryでは2017年4月21日(金)から5月27日(土)まで、村田真の個展「『プチ戦争画』シリーズ」を開催いたします。
村田真は『ぴあ』編集者を経て美術ジャーナリストとして長らく活躍し、これまでに『西洋絵画の巨匠』(小学館)シリーズの「ゴッホ」や「フェルメール」などを担当、また『美術家になるには』(2002/なるにはBOOKS)やウェブマガジン「artscape」にて1999年から約10年に渡り掲載された展覧会レビューをまとめた『アートのみかた』(2010/BankART)を出版しています。現在は、朝日新聞、北海道新聞に美術評を書くかたわら、BankARTスクール校長を務めており、長年に渡り日本の美術界に大きく貢献してきました。
批評する側のジャーナリストとして知られる村田ですが、美大を卒業してから30年近くを経て作家として制作を再開したのは12年前になります。フェルメールの「画中画」を描くことから始め、高橋由一の「豆腐」を考察し、キャンバス自体を豆腐や焼き豆腐、油揚げに見立て描いた「豆腐絵画」や、キャンバスを画集そのものに仕立てオリジナルに酷似した装丁を描いてみせた『画集』・『絵画芸術』シリーズなどの作品を発表。絵画史を引用したユーモラスな作品群は、美術ジャーナリストとして長年作品を客観的に批評してきた村田ならではのユニークな視点によって制作されています。
この度SNOW Contemporaryでは、『「プチ戦争画」シリーズ』と題し、これまで村田が制作した「プチ戦争画」と「プチ大観(海山十題)」を発表いたします。「プチ戦争画」はその名の通り、東京国立近代美術館におさめられている戦争画全153点を20分の1に縮小・模写した作品です。村田は本作を完成させた主な理由を「いまだ一括公開されていない戦争画の全体像を一望の下に見てみたかったことと、戦争画を描いた画家たちの気持ちを少しでも追体験してみたかったから」だと語っています。村田らしいシニカルな視点が窺える本シリーズは、同時に戦争画がもつ歴史の変遷や制作を引き受けた作家の事情、他国との関係性、美術館のあり方など、多様な社会的問題が背後に存在しています。
戦争画をモチーフとした本展を通じ、芸術表現と批評、芸術と権力の関係についてあらためて考察するきっかけとなれば幸いです。

プレスリリース(pdf)はこちら

2017年4月21日(金) 〜5月27日(土) 11:00 – 19:00 *日・月・祝日休廊
オープニングレセプション:4月21日(金) 18:00 – 20:00
会場:SNOW Contemporary / 東京都港区西麻布2-13-12 早野ビル404

トークイベント「プチ戦争画シリーズについて」
本展展示作品と戦争画について話します。
第一回: 4月22日(土) 15:00 – 17:00
第二回: 5月6日(土) 15:00 – 17:00
第三回: 5月20日(土) 15:00 – 17:00
    




村田真 略歴

アーティスト、美術ジャーナリスト

1954年、東京生まれ。
東京造形大学絵画専攻卒業。

1977 ぴあ株式会社入社。
1984 ぴあ株式会社退社。
2005 絵画制作を再開。

■主な個展
2011 「世界の巨匠シリーズ」 ナディッフギャラリー/東京
   「絵画芸術」 BankARTスタジオNYK+新港村/横浜
2009 ZAIMギャラリー/横浜
1978 「村田(写)真展」 白樺画廊/東京

■主なグループ展
2015 「戦争画STUDIES」 東京都美術館
2013 「The HUMANISATION」 東京都美術館
   「新しい壁」 WALLS TOKYO 2F/東京
2012 「BOOK - Chapter1」 MA2ギャラリー/東京
   「一枚の絵の力」 ナディッフギャラリー/東京
   「一枚の絵の力」 日和アートセンター/宮城
2011 「任意の点を「R」とした展覧会」 竜宮美術旅館/横浜
   「表現するファノン―サブカルチャーの表象たち」 札幌芸術の森美術館
   「The Civilization」 銀座西欧ギャラリー/東京
1976 「日常生活活動委員会」 楡の木画廊/東京