篠崎裕美子「SAMSARA」
会期:2019年11月8日(金)~12月21日(土) 13:00 - 19:00
*日・月・火・祝日は休廊
オープニングレセプション:11月8日(金) 18:00 - 20:00
会場:SNOW Contemporary / 東京都港区西麻布2-13-12 早野ビル404
SNOW Contemporaryでは2019年11月8日(金)から12月21日(土)まで、篠崎裕美子による個展「SAMSARA」を開催いたします。
篠崎裕美子は1987年福岡県に生まれ、2011年に大阪芸術大学大学院修士課程を修了した陶芸家です。独特な造形手法により現代社会を表現するその世界観は、陶芸のジャンルを越えた現代表現として高く評価されています。篠崎はこれまでに、2017年SNOW Contemporaryでの個展「Red Data」をはじめ、「現代工芸への視点 装飾の力」(2009/東京国立近代美術館工芸館 東京)、「Red Bull Music Academy Tokyo」(2014/Red Bull本社 東京)など、美術館やギャラリー、オフィスや百貨店など様々な会場にて数々の意欲的なグループ展に参加してきました。
一見するとお菓子やおもちゃを連想させるカラフルでファンシーな表現でありながら、ひび割れや気泡のような表皮をまとった質感は、陶器でありながら生々しく有機的できわめて触覚的です。また、キッチュな作風の中にも現代社会が抱える問題や現象が潜んでいます。これまで篠崎は、インターネットにおいて氾濫しては消滅するポルノやアニメのイメージや、生物、ウィルス、細胞など人間の活動によって絶滅に追いやられた自然物を、陶やガラスなど半永久的な素材を使用した自らの陶芸作品に取り込むことで、それらが「存在していた」という証を打ち立て、永続的な「生命」をもたらしてきました。
SNOW Contemporaryでは3回目となる本展において篠崎は、本来ならば時とともに商品価値が消滅する大量生産された日用品が、リサイクルショップでは新たな価値付けを期待して執拗に販売されている点に着目し、そのさまを本展のタイトルでもある「SAMSARA (サンサーラ/輪廻転生)」に例えました。本展では、消費を「輪廻転生」のごとく繰り返しているかのように残る日用品を用いて制作した陶芸作品約10点を公開する予定です。商品価値を持たなくなった消費財を再構築し、芸術作品へと昇華させる今回の試みは、どのような価値の転換を引き起こすのでしょうか。本展では、篠崎の大量消費社会への視点や、陶芸作家として日用品と芸術作品との境界線を意識した挑戦的な姿勢を感じ取ることが出来るでしょう。そして何よりも篠崎作品の持つ造形的な魅力を存分にお楽しみいただけると幸いです。「輪廻転生」を繰り返すリサイクル品のリサイクル(=価値の更新)への挑戦にご期待ください。
会期:2019年11月8日(金)~12月21日(土) 13:00 - 19:00
*日・月・火・祝日は休廊
オープニングレセプション:11月8日(金) 18:00 - 20:00
会場:SNOW Contemporary / 東京都港区西麻布2-13-12 早野ビル404
SNOW Contemporaryでは2019年11月8日(金)から12月21日(土)まで、篠崎裕美子による個展「SAMSARA」を開催いたします。
篠崎裕美子は1987年福岡県に生まれ、2011年に大阪芸術大学大学院修士課程を修了した陶芸家です。独特な造形手法により現代社会を表現するその世界観は、陶芸のジャンルを越えた現代表現として高く評価されています。篠崎はこれまでに、2017年SNOW Contemporaryでの個展「Red Data」をはじめ、「現代工芸への視点 装飾の力」(2009/東京国立近代美術館工芸館 東京)、「Red Bull Music Academy Tokyo」(2014/Red Bull本社 東京)など、美術館やギャラリー、オフィスや百貨店など様々な会場にて数々の意欲的なグループ展に参加してきました。
一見するとお菓子やおもちゃを連想させるカラフルでファンシーな表現でありながら、ひび割れや気泡のような表皮をまとった質感は、陶器でありながら生々しく有機的できわめて触覚的です。また、キッチュな作風の中にも現代社会が抱える問題や現象が潜んでいます。これまで篠崎は、インターネットにおいて氾濫しては消滅するポルノやアニメのイメージや、生物、ウィルス、細胞など人間の活動によって絶滅に追いやられた自然物を、陶やガラスなど半永久的な素材を使用した自らの陶芸作品に取り込むことで、それらが「存在していた」という証を打ち立て、永続的な「生命」をもたらしてきました。
SNOW Contemporaryでは3回目となる本展において篠崎は、本来ならば時とともに商品価値が消滅する大量生産された日用品が、リサイクルショップでは新たな価値付けを期待して執拗に販売されている点に着目し、そのさまを本展のタイトルでもある「SAMSARA (サンサーラ/輪廻転生)」に例えました。本展では、消費を「輪廻転生」のごとく繰り返しているかのように残る日用品を用いて制作した陶芸作品約10点を公開する予定です。商品価値を持たなくなった消費財を再構築し、芸術作品へと昇華させる今回の試みは、どのような価値の転換を引き起こすのでしょうか。本展では、篠崎の大量消費社会への視点や、陶芸作家として日用品と芸術作品との境界線を意識した挑戦的な姿勢を感じ取ることが出来るでしょう。そして何よりも篠崎作品の持つ造形的な魅力を存分にお楽しみいただけると幸いです。「輪廻転生」を繰り返すリサイクル品のリサイクル(=価値の更新)への挑戦にご期待ください。
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