秋山佑太+布施琳太郎「モデルルーム」
会期: 2018年3月24日(土) - 4月21日(土) 13:00 - 19:00
*24日は18:00 - 20:00のみ開廊
*日・月・火・祝日は休廊
オープニングレセプション:3月24日(土)18:00 - 20:00
会場:SNOW Contemporary
SNOW Contemporaryでは2018年3月24日(土)から4月21日(土)まで、秋山佑太+布施琳太郎による個展「モデルルーム」を開催いたします。
本展は、「建築・デザイン・工事現場・大工職人」として活動してきた秋山佑太と「人類史としての芸術史・iPhoneが形成する社会」への批判的な問い掛けから活動を続ける布施琳太郎という異なる出自のアーティスト2名による展覧会となります。
1981年生まれの秋山は20年にわたり建築の内装工を続けており、2016年から現代美術の領域で建築と美術を接続させる試みを開始、展覧会の空間設計などを行ってきました。東京・江東区住吉の民家にて開催した「BARRACKOUT展」(2016)では、展覧会の空間設計と建造物を同時に扱った作品展を企画・発表しています。
1994年生まれの布施琳太郎は、独自の視点による同時代性の可視化を試みるインスタレーションや展覧会企画を意欲的に行っています。2016年に発表した企画展「iphone mural (iPhoneの洞窟壁画)」では、スマートフォン以降に出現した新たな「自然環境」を、かつての洞窟壁画に描かれた古代の人々の自然への向き合い方と対照させようというユニークなコンセプトが話題となりました。
それぞれに強い個性を持つアーティストではありますが、本展では、二人展ではなく共同制作という意識でギャラリーを一つの「モデルルーム」として構築した作品を発表いたします。自身の作品が置かれる周辺の状況から空間を制作するという、独自のスタイルを持つ両者が共同で作るインスタレーションを、SNOW Contemporaryにてぜひ体感いただけましたら幸いです。
アーティストステートメント
満足に眠ることもままならず、自国の未来を想像することもできない。そんな今「夢を見ること」は限りなく不可能になっている。インターネットにはフェイクニュースと下品な広告ばかりが溢れた現代。イメージだけが氾濫し、イマジネーションは枯渇して行く。しかし。こんな時代だからこそ「夢を見ること」について我々は考える。
夢というものは「過去と未来」その両方からやってくる。そしてそれを同時に具現化した空間が「モデルルーム」だ。昨日までの日常。そして、これから訪れるであろう新しい生活。ふたつの異なる時間がひとつの密室にフィードバックされ、人々のイマジネーションは活性化する。つまり「モデルルーム」とは人間に夢を見させる装置なのである。
『僕はアパートの壁に寄りかかって、かつての恋人を想う。若かりし頃に戻りたまふと願わん僕の愚かさ。この部屋の外に夢は無い。この部屋で寝ていたら、まだ少しの夢はみれる気がする。きっとこの部屋の前の住人も、僕のあとに住むであろう住人も、この部屋でなら夢はみれるはず。』
『薄いカーテンをつらぬいて差し込む太陽の光が嫌いだから、布団から出るのがめんどくさくなって、学校を休んだ。だけどすべてが手の届くところにある。友達も、アニメも、YouTubeも、食べ物も、顔を見たことのないちょっとだけ好きな人も。そして夢を見ないためにクスリを飲んで、わたしはこの部屋と世界をリミックスする』
会期: 2018年3月24日(土) - 4月21日(土) 13:00 - 19:00
*24日は18:00 - 20:00のみ開廊
*日・月・火・祝日は休廊
オープニングレセプション:3月24日(土)18:00 - 20:00
会場:SNOW Contemporary
SNOW Contemporaryでは2018年3月24日(土)から4月21日(土)まで、秋山佑太+布施琳太郎による個展「モデルルーム」を開催いたします。
本展は、「建築・デザイン・工事現場・大工職人」として活動してきた秋山佑太と「人類史としての芸術史・iPhoneが形成する社会」への批判的な問い掛けから活動を続ける布施琳太郎という異なる出自のアーティスト2名による展覧会となります。
1981年生まれの秋山は20年にわたり建築の内装工を続けており、2016年から現代美術の領域で建築と美術を接続させる試みを開始、展覧会の空間設計などを行ってきました。東京・江東区住吉の民家にて開催した「BARRACKOUT展」(2016)では、展覧会の空間設計と建造物を同時に扱った作品展を企画・発表しています。
1994年生まれの布施琳太郎は、独自の視点による同時代性の可視化を試みるインスタレーションや展覧会企画を意欲的に行っています。2016年に発表した企画展「iphone mural (iPhoneの洞窟壁画)」では、スマートフォン以降に出現した新たな「自然環境」を、かつての洞窟壁画に描かれた古代の人々の自然への向き合い方と対照させようというユニークなコンセプトが話題となりました。
それぞれに強い個性を持つアーティストではありますが、本展では、二人展ではなく共同制作という意識でギャラリーを一つの「モデルルーム」として構築した作品を発表いたします。自身の作品が置かれる周辺の状況から空間を制作するという、独自のスタイルを持つ両者が共同で作るインスタレーションを、SNOW Contemporaryにてぜひ体感いただけましたら幸いです。
アーティストステートメント
満足に眠ることもままならず、自国の未来を想像することもできない。そんな今「夢を見ること」は限りなく不可能になっている。インターネットにはフェイクニュースと下品な広告ばかりが溢れた現代。イメージだけが氾濫し、イマジネーションは枯渇して行く。しかし。こんな時代だからこそ「夢を見ること」について我々は考える。
夢というものは「過去と未来」その両方からやってくる。そしてそれを同時に具現化した空間が「モデルルーム」だ。昨日までの日常。そして、これから訪れるであろう新しい生活。ふたつの異なる時間がひとつの密室にフィードバックされ、人々のイマジネーションは活性化する。つまり「モデルルーム」とは人間に夢を見させる装置なのである。
『僕はアパートの壁に寄りかかって、かつての恋人を想う。若かりし頃に戻りたまふと願わん僕の愚かさ。この部屋の外に夢は無い。この部屋で寝ていたら、まだ少しの夢はみれる気がする。きっとこの部屋の前の住人も、僕のあとに住むであろう住人も、この部屋でなら夢はみれるはず。』
『薄いカーテンをつらぬいて差し込む太陽の光が嫌いだから、布団から出るのがめんどくさくなって、学校を休んだ。だけどすべてが手の届くところにある。友達も、アニメも、YouTubeも、食べ物も、顔を見たことのないちょっとだけ好きな人も。そして夢を見ないためにクスリを飲んで、わたしはこの部屋と世界をリミックスする』
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