urauny「uuuurrrraaaauuuunnnnyyyy」
2017年10月6日(金) - 11月4日(日・月・火・祝休廊)
オープニングレセプション:10月6日(金)18:00 - 20:00
会場:SNOW Contemporary
SNOW Contemporaryでは10月6日(金)よりuraunyの新作個展「uuuurrrraaaauuuunnnnyyyy」を開催いたします。
uraunyは、インターネットを物理的なメディアの伝達機器ではなくメディアを表像させる事象と定義し、自身をポストインターネット時代の表現者と位置付けています。uraunyは表現において何かをはっきりと明示することを避けます。性別や年齢、国籍など明言せず、すべての展覧会のタイトルを内容と切り離しuraunyとしています。活動の場は、『わたしたちの芸術をみつめるパープルーム』(2017、AWAJI Cafe & Gallery)、『カオス*ラウンジ新芸術祭2016 市街劇「地獄の門」』(2016、福島県いわき市)といった現代美術の領域の他にも、アパレルブランドchlomaとのコラボレーションやゲーム開発など多岐にわたっています。
今回の展覧会では、アーティストがak.、磯崎隼士、小宮麻吏奈を含む4人となることで、タイトルの「urauny」展は増幅し、「uuuurrrraaaauuuunnnnyyyy」となりました。uraunyの通底する制作テーマは「コンプレックスをポジティブに変換する」。ここで言うコンプレックスとは個人的な劣等感の他に、差別と言われるような社会制度によって抗えず持ってしまう感情も含まれます。その差別を受けるのはマイノリティだけではなく、物言わぬ大衆、サイレントマジョリティも含まれるとuraunyは言います。uraunyは世界平和を願う世論と、その正しさに飽き飽きしている世論とが互いを抑圧する社会状況が起きていると考え、それらのポジティブな変換を試みます。
本展は個人的な感情を入り口に社会構造への介入を試み、ギャラリー空間をインターネットをベースとした仮想世界に見立てます。uraunyの考える仮想世界は商品棚の並ぶショップで、商品は特殊なVAPE(ニコチンのない電子タバコ)です。そのVAPEで味わうのは、タバコではなく人間の体液で、VAPE本体は皮膚のようなマテリアルを纏っています。身体性の希薄な仮想世界で行われるカニバリズムは、どのような儀式となりうるのでしょうか。人間を食べるという行為は、生理的な嫌悪感と同時にその人間を自分に取り込みたいという欲望も掻き立てられます。uraunyは視覚情報の他に、触覚、聴覚、嗅覚、そして味覚である口腔から他者を知ることで、世界とつながろうとします。
仮想世界のハイパーリンクとは異なり、現実のショップでは意思を持たずとも物理的な陳列がされます。物理的な配列は図らずとも上下や意味を生み出します。オブジェクトはその配列をする権利のある人間、その配列を受け入れる、閲覧する人間というある種の権力構造も生み出します。今回そのルールを作るのはuraunyです。権力構造そのものをuraunyが作り、一方でカニバリズムという儀式でその構造の変容を試みます。それはルールではなくメタモルフォーズ(変容)によって、世界を作り変えると言わんばかりです。uraaunyは世界のコンプレックスをカニバリズムにより、ポジティブに変換します。是非uraunyによる新たな世界の表現をご体感ください。
2017年10月6日(金) - 11月4日(日・月・火・祝休廊)
オープニングレセプション:10月6日(金)18:00 - 20:00
会場:SNOW Contemporary
SNOW Contemporaryでは10月6日(金)よりuraunyの新作個展「uuuurrrraaaauuuunnnnyyyy」を開催いたします。
uraunyは、インターネットを物理的なメディアの伝達機器ではなくメディアを表像させる事象と定義し、自身をポストインターネット時代の表現者と位置付けています。uraunyは表現において何かをはっきりと明示することを避けます。性別や年齢、国籍など明言せず、すべての展覧会のタイトルを内容と切り離しuraunyとしています。活動の場は、『わたしたちの芸術をみつめるパープルーム』(2017、AWAJI Cafe & Gallery)、『カオス*ラウンジ新芸術祭2016 市街劇「地獄の門」』(2016、福島県いわき市)といった現代美術の領域の他にも、アパレルブランドchlomaとのコラボレーションやゲーム開発など多岐にわたっています。
今回の展覧会では、アーティストがak.、磯崎隼士、小宮麻吏奈を含む4人となることで、タイトルの「urauny」展は増幅し、「uuuurrrraaaauuuunnnnyyyy」となりました。uraunyの通底する制作テーマは「コンプレックスをポジティブに変換する」。ここで言うコンプレックスとは個人的な劣等感の他に、差別と言われるような社会制度によって抗えず持ってしまう感情も含まれます。その差別を受けるのはマイノリティだけではなく、物言わぬ大衆、サイレントマジョリティも含まれるとuraunyは言います。uraunyは世界平和を願う世論と、その正しさに飽き飽きしている世論とが互いを抑圧する社会状況が起きていると考え、それらのポジティブな変換を試みます。
本展は個人的な感情を入り口に社会構造への介入を試み、ギャラリー空間をインターネットをベースとした仮想世界に見立てます。uraunyの考える仮想世界は商品棚の並ぶショップで、商品は特殊なVAPE(ニコチンのない電子タバコ)です。そのVAPEで味わうのは、タバコではなく人間の体液で、VAPE本体は皮膚のようなマテリアルを纏っています。身体性の希薄な仮想世界で行われるカニバリズムは、どのような儀式となりうるのでしょうか。人間を食べるという行為は、生理的な嫌悪感と同時にその人間を自分に取り込みたいという欲望も掻き立てられます。uraunyは視覚情報の他に、触覚、聴覚、嗅覚、そして味覚である口腔から他者を知ることで、世界とつながろうとします。
仮想世界のハイパーリンクとは異なり、現実のショップでは意思を持たずとも物理的な陳列がされます。物理的な配列は図らずとも上下や意味を生み出します。オブジェクトはその配列をする権利のある人間、その配列を受け入れる、閲覧する人間というある種の権力構造も生み出します。今回そのルールを作るのはuraunyです。権力構造そのものをuraunyが作り、一方でカニバリズムという儀式でその構造の変容を試みます。それはルールではなくメタモルフォーズ(変容)によって、世界を作り変えると言わんばかりです。uraaunyは世界のコンプレックスをカニバリズムにより、ポジティブに変換します。是非uraunyによる新たな世界の表現をご体感ください。
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