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篠崎裕美子「RED DATA」

snow contemporary
天然痘ウイルス / Variola virus 2017 陶・ガラス・鏡
篠崎裕美子「RED DATA」

2017年7月7日*(金) - 8月12日(土) 13:00 - 19:00(*7日は18時より開廊) *日・月・祝日休廊
オープニングレセプション:7月7日(金) 18:00 ? 20:00
会場:SNOW Contemporary


SNOW Contemporaryでは2017年7月7日(金)から8月12日(土)まで、篠崎裕美子による新作個展「RED DATA」 を開催いたします。

篠崎裕美子は1987年福岡県に生まれ、2011年に大阪芸術大学大学院修士課程を修了。篠崎の陶芸作品の独創的な世界観は陶芸というジャンルを越えた現代表現として高く評価されており、昨年のSNOW Contemporaryでの個展「Neoplasm」をはじめ、「現代工芸への視点 装飾の力」(2009/東京国立近代美術館工芸館 東京)、「アートどすえー京都物産展」(2011/Hidari Zingaro 東京)、「ARTS OF JOMON」(2013/hpgrp hpgrp gallery NEW YORK)、「Red Bull Music Academy Tokyo」(2014/Red Bull Music Academy 東京)、「Malformed Objects ? 無数の異なる身体のためのブリコラージュ」(2016/山本現代)などこれまでに数々の意欲的なグループ展に参加してきました。

昨年開催されたSNOW Contemporaryでの個展「Neoplasm」(腫瘍)にて篠崎は、体内で進化とも退化ともとれる増殖・転移を繰り返すがん細胞をイメージした作品を陶器で表現しました。日々生産されては消費されるポルノやアニメ、ゲームなどのイメージとがん細胞の増殖という性質の類似性を自らの陶芸作品によって鮮やかに浮かび上がらせました。
展示風景 個展「Neoplasm」(2016 / SNOW Contemporary)

昨年に続き2度目となる今回の個展では、タイトルをIUCN(国際自然保護連合)が発行する絶滅生物の資料「Red Data Book」を参考に「RED DATA」とし、私たち人類の活動により絶滅に追いやられる生物・ウイルス・細胞などの自然物をモチーフに、陶、ガラスあるいは鏡といった半永久的な物質を組み合わせることで、あたかも標本をつくるかのように消滅する運命にある存在を封じ込め、それらが「生息していた」という証を未来へとつなぎます。

絶滅危惧種のデータが日常生活にある物質によって標本化され未来に託される。この篠崎による新たな世界の解釈と表現を是非ご高覧ください。
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