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竹内公太「写真は石碑を石にする、それでも人は」

snow contemporary
"石碑を二度撮る"より「村有林払下之碑」
左:斎藤伊知郎『近代いわき経済史考』(1976) p203 より 右:竹内公太撮影
竹内公太「写真は石碑を石にする、それでも人は」

会期:2017年2月3日(金) - 3月4日(土) 11:00 - 19:00 *日・月・祝日休廊
オープニングレセプション : 2月3日(金) 18:00 - 20:00
会場:SNOW Contemporary


SNOW Contemporaryでは2017年2月3日(金)から3月4日(土)まで、竹内公太の個展「写真は石碑を石にする、それでも人は」を開催いたします。

これまでに竹内は、ふくいちライブカメラのモニターに突如現れた指差し作業員の代理人として災害を見る側の意識と匿名表現者の自意識を浮き彫りにした「公然の秘密」(2012 / SNOW Contemporary、東京) や、遺物を中心に刻まれた記憶を辿った「影を食う光」(2013 / 森美術館、福島)、手(=携帯機器)で情報を取得する我々の風景をとらえた「手の目」(2014 / SNOW Contemporary、東京)などの個展を通じ、記憶を記録に転換する際のメディアのあり方や情報をとらえる我々の様をテーマに作品を発表してきました。

そして竹内は、2013年より福島県いわき市の図書館で見つけた斎藤伊知郎 著『近代いわき経済史考』(1976)に掲載された石碑の写真をもとに、現存する約170カ所の石碑を訪問して写真を撮影してきました。SNOW Contemporaryにて3回目となる本個展では、スキャンされた本の写真と竹内が撮影した写真とをインスタレーションとして再構成する予定です。
竹内は本作品を通じて、技術の進化によって膨大な記録があふれる現代社会においてメディアの寿命、異なるメディア間の変換を暗示し、世代を越えた記録の継承の困難さ、忘却と対峙する人間のありようを描きます。

本展を通じて、様々なメディアの形を中心に成立する社会や人のあり方の過去・現在、そして未来に思いをよせるきっかけとなれば幸いです。
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