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篠崎裕美子「Neoplasm」

snow contemporary
不滅ポルノ 2016 陶器 35x23xh25cm
篠崎裕美子「Neoplasm」

会期:2016年10月7日(金) - 11月5日(土) 11:00 - 19:00 *日・月・祝日休廊
オープニングレセプション:10月7日(金) 18:00 - 20:00
会場:SNOW Contemporary / 東京都港区西麻布2-13-12 早野ビル404


SNOW Contemporaryでは2016年10月7日(金)から11月5日(土)まで、篠崎裕美子の個展「Neoplasm」を開催いたします。

1987年福岡県に生まれ、2011年に大阪芸術大学大学院修士課程を修了した篠崎裕美子は個展の他、「現代工芸への視点 装飾の力」(2009/東京国立近代美術館工芸館 東京)、「アートどすえー京都物産展」(2011/Hidari Zingaro 東京)、「ARTS OF JOMON」(2013/hpgrp hpgrp gallery NEW YORK)、「Red Bull Music Academy Tokyo」(2014/Red Bull Music Academy 東京)など数々の意欲的なグループ展に参加し、その独創的な作品と世界観はいずれも強い印象を残してきました。

一見するとお菓子やおもちゃを連想させるカラフルでファンシーな外観でありながら、ひび割れや気泡のような表皮をまとった質感は、陶器でありながら生々しく有機的できわめて触覚的です。その独特の造形は、体験したことのない事象に出会ったときのような不安感を煽ると同時に、観るものの好奇心を刺激し創造力を喚起します。

本展で篠崎は、高度に情報化した現代社会において消費されるイメージやモノに着目し、新作を発表いたします。 タイトル「Neoplasm」は、腫瘍を意味します。静かに体内で増殖・転移を繰り返す様は、人々の欲求を糧に溢れ続けるイメージやモノたちの様相に類似していると篠崎は言います。生物学において腫瘍は長いスパンで考えると進化とも退化とも理解され、対義語ではなく互いにとっての一側面であると解釈されますが、消費されるイメージやモノも同様に、利便性や効率性を高める反面、我々自身の思考力や想像力を退化させる側面を持ちます。篠崎は、我々が刹那的に消費してきたイメージやモノを自身の陶作品に取り込むことで、本来なら消費され消失するはずのイメージやモノたちに永続性をもたらしました。溢れる情報やイメージを巧みに引用し、独自の造形言語によって未来へのビジョンを提示する篠崎の新作展「Neoplasm」にどうぞご期待ください。
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