「明日は、はじめて見る今日」
会期:2012年9月14日(金) - 30日(日) 12:00 - 20:00
休廊日:9 月 18 日(火)・24 日(月)
オープニングレセプション:9 月 14 日(金) 18:00 - 20:00
伊東篤宏/オープニングパフォーマンス:9 月 14 日(金) 18:30 - 18:45
会場:XYZ collective (SNOW Contemporary) /東京都世田谷区弦巻 2-30-20 1F
参加作家:ALIMO、飯沼英樹、伊東篤宏、オフ-二ブロール、ジャンボスズキ、SWOON、竹内公太、日野之彦、山川冬樹
これまでに生まれた多くのアートは、社会が当然のように共有・認識している「常識」を疑い、そこから派生する「違和感」に向き合ってきました。しかし 2011 年 3 月 11 日以降、日本に暮らす人の多くは、意識せずとも、社会とその常識のあり方から住居や食物、日々の生活にいたる一つ一つへの判断に迷い、根本的な地点から疑いをもち、生活に違和感を感じるようになっています。また、このような疑念と違和感を共有する多数の人に対して、逆に違和感をもつ人も存在します。東日本大震災は、私たちのこれまでの生き方を身体的・精神的に変容せざるをえないインパクトと、多くの分断をもたらしました。私たちは、私たちが属する社会を捉え直しはじめています。様々な不安に抗いながら心のあり方を探る多くの人に、 今こそアートは有効であるはずです。
本展覧会では、SNOW Contemporaryの作家を中心に紹介します。アーティスト・ホーメイ歌手の山川冬樹、画家の日野之彦とジャンボスズキ、アニメーションで物語を紡ぐALIMO、彫刻家の飯沼英樹、蛍光灯を使用した「オプトロン」でインスタレーションとパフォーマンスを展開する伊東篤宏、身体と映像の関係性を問うオフ-ニブロール、ストリートアーティストの枠を超え世界的に活躍するSWOON、そしてあ らゆるメディアを駆使し表現活動をする竹内公太の 9 組です。各アーティストの世代やキャリア、表現方法やコンセプトはそれぞれ異なりますが、彼らの作品は、現在の社会や生活から生じる違和感を鮮やかに描き出している点で共通しています。
「明日は、はじめて見る今日」は、鑑賞者の想像力への問いかけです。いつ襲ってくるかわからない地震や放射能、安全性が問われる食物や日々の生活など、明日への不安と恐怖の存在は今、きわめて具体的になってきています。突如抱えることとなったこうした不安感に対抗できるのは、私たちの内から生まれる想像力ではないでしょうか。
今回紹介するアーティストの表現は、日常を未知の冒険世界へと転換させる力をもっています。自らの想像力を重ね、今日ここにある現在だけではなく、明日へつながる過去や未来に思いを馳せてみてください。 本展覧会を通じて、鑑賞者自らが作家の表現を主体的に体験し共有することにより、自らをも見つめ、各人の明日が「はじめて見る今日」となる一助になれば幸いです。
SNOW Contemporary
ディレクター 石水美冬
会期:2012年9月14日(金) - 30日(日) 12:00 - 20:00
休廊日:9 月 18 日(火)・24 日(月)
オープニングレセプション:9 月 14 日(金) 18:00 - 20:00
伊東篤宏/オープニングパフォーマンス:9 月 14 日(金) 18:30 - 18:45
会場:XYZ collective (SNOW Contemporary) /東京都世田谷区弦巻 2-30-20 1F
参加作家:ALIMO、飯沼英樹、伊東篤宏、オフ-二ブロール、ジャンボスズキ、SWOON、竹内公太、日野之彦、山川冬樹
これまでに生まれた多くのアートは、社会が当然のように共有・認識している「常識」を疑い、そこから派生する「違和感」に向き合ってきました。しかし 2011 年 3 月 11 日以降、日本に暮らす人の多くは、意識せずとも、社会とその常識のあり方から住居や食物、日々の生活にいたる一つ一つへの判断に迷い、根本的な地点から疑いをもち、生活に違和感を感じるようになっています。また、このような疑念と違和感を共有する多数の人に対して、逆に違和感をもつ人も存在します。東日本大震災は、私たちのこれまでの生き方を身体的・精神的に変容せざるをえないインパクトと、多くの分断をもたらしました。私たちは、私たちが属する社会を捉え直しはじめています。様々な不安に抗いながら心のあり方を探る多くの人に、 今こそアートは有効であるはずです。
本展覧会では、SNOW Contemporaryの作家を中心に紹介します。アーティスト・ホーメイ歌手の山川冬樹、画家の日野之彦とジャンボスズキ、アニメーションで物語を紡ぐALIMO、彫刻家の飯沼英樹、蛍光灯を使用した「オプトロン」でインスタレーションとパフォーマンスを展開する伊東篤宏、身体と映像の関係性を問うオフ-ニブロール、ストリートアーティストの枠を超え世界的に活躍するSWOON、そしてあ らゆるメディアを駆使し表現活動をする竹内公太の 9 組です。各アーティストの世代やキャリア、表現方法やコンセプトはそれぞれ異なりますが、彼らの作品は、現在の社会や生活から生じる違和感を鮮やかに描き出している点で共通しています。
「明日は、はじめて見る今日」は、鑑賞者の想像力への問いかけです。いつ襲ってくるかわからない地震や放射能、安全性が問われる食物や日々の生活など、明日への不安と恐怖の存在は今、きわめて具体的になってきています。突如抱えることとなったこうした不安感に対抗できるのは、私たちの内から生まれる想像力ではないでしょうか。
今回紹介するアーティストの表現は、日常を未知の冒険世界へと転換させる力をもっています。自らの想像力を重ね、今日ここにある現在だけではなく、明日へつながる過去や未来に思いを馳せてみてください。 本展覧会を通じて、鑑賞者自らが作家の表現を主体的に体験し共有することにより、自らをも見つめ、各人の明日が「はじめて見る今日」となる一助になれば幸いです。
SNOW Contemporary
ディレクター 石水美冬
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