浅野友理子
YURIKO ASANO/浅野友理子

浅野友理子は、その土地の食文化や植物の利用法を学ぶために様々な土地を訪ね、出会った人々とのやりとりや自身の体験をなぞり、その土地で受け継がれてきたものを記録するように絵画を制作している。それらの作品は、単なる植物画にとどまらず、土地に長く伝わる知恵や知識に着目し、現代社会で失われつつある人と自然との共生や、人間以外の生き物に対する視点、生命の循環、あるいは女性の労働など、きわめて現代的な問題意識を内包している。そしてその色彩豊かで生命力にあふれる絵画作品を通じ、浅野はこの豊かな世界を祝福しているのだ。

1990 宮城県生まれ
2015 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程修了


■主な個展

2024
「対岸の実り」Cyg art gallery、岩手

2023
「種の温床」SNOW Contemporary、東京

2022
「草木往来」長門屋ひなた蔵、山形
「脈脈」ツォモリリ文庫、東京

2021
「綯い交ぜ」ビルドスペース、宮城

2020
「植物をしたためる」ビルドスペース、宮城

2019
「土の熟れるころ」ビルドスペース、宮城

2018
「山のくちあけ」馬喰町ART+EAT、東京

2017
「肥沃の森」馬喰町ART+EAT、東京 
「畑のうぶごえ」ビルドスペース、宮城

2014
「トチを食べる」アートルームEnoma、宮城


■主なグループ展、イベント等

2022
「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2022」、山形

2021
「ウォールアートフェスティバルふくしまin猪苗代、福島
「エマージング・アーティスト展」銀座蔦屋書店、東京
「現れの形象」ARTDYNE、東京

2020
「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2020」、山形
「ウォールアートフェスティバルふくしまin猪苗代」福島

2019
「青森EARTH2019 いのち耕す場所 農業がひらくアートの未来」青森県立美術館、青森
「たべもの、いきるための」もうひとつの美術館、栃木

2018
「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」、山形
「第7回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展」上野の森美術館、東京

2016
「若手アーティスト支援プログラムVoyage」塩竃市杉村惇美術館、宮城
「たべるとくらす」はじまりの美術館、福島

2014
「紅花colors」あゆーむ、山形

2013-2018 2021-2022
「灯篭絵展示会ひじおりの灯」肘折温泉街、山形


■その他、受賞等

2020
「VOCA展2020 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」大原美術館賞受賞


■収蔵
多賀城市、塩竃市、山形市、公益財団法人大原美術館、猪苗代長照寺、ビルドフルーガス
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